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🐧 きまぐれクラウド日記

NotionをヘッドレスCMSとして利用しています。 AzureとMirosoft 365 に関することを備忘録と頭の整理の為に書いていきます。

🐧 AzureでWindows VMを構築する際に最低限やっておきたい6つの初期設定


はじめに

Azure上でWindows VMを作成した場合、OSの言語がデフォルトで英語になるため言語パックのインストールなどいくつかのタスクが必要です。

この記事では、それらのタスクをまとめて解説しています。


環境

  • Azureのサブスクリプション
  • Windows OSのVM

実行

1.ホストキャッシュの無効化

ホストキャッシュとは、仮想マシンのディスクにアクセスする際に、一時的にデータを保存する領域のことです。

ホストキャッシュを利用すると、ディスクの読み取りや書き込みのパフォーマンスを向上させることができますが、データの整合性や耐障害性に影響する可能性もあります。

ホストキャッシュを使用せず、ディスクに直接読み書きを行うように変更します。

※Bシリーズなど一部のサイズのVMはOSディスクのホストキャッシュを無効化できません。


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1. 対象のVMにアクセスします。
2. 左のメニューから「ディスク」を選択します。
3. ホストキャッシュで「なし」を選択します。
4. 「適用」を選択します。


2.プライベートIPアドレスを静的に変更

VMのNICに割り当てられたプライベートIPアドレスを固定します。

VMが再起動されても、プライベートIPアドレスが変わらないようになります。


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1. 左のメニューから「ネットワーク」を選択します。
2. 「ネットワークインターフェイス」を選択します。


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1. 左のメニューから「IP構成」を選択します。
2. 「ipconfig1」を選択します。
3. 「プライベートIPアドレスの設定」の割り当てを「静的」に変更します。
4. 「保存」を適用します。


3.言語パックのインストール

Azure上のWindows VMは初期設定では英語となっているため、日本語用の言語パックをインストールします。


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1. 対象のVMに接続します。
2. 設定を開きます。
3. 「Time & Language」を選択します。


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1. 左のメニューから「Language」を選択します。
2. 「Add a language」を選択します。


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1. 検索ボックスで「ja」と入力します。
2. 「日本語」を選択します。
3. 「Next」を選択します。


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  1. 「Set as my Windows display language」にチェックを入れます。
  2. 「Install」を選択します。
  3. 言語パックのインストールには時間がかかるので、「時刻とリージョン変更」を先に行います。

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  1. インストールが完了したら、「Windows display language」を「日本語」に変わります。
  2. 「Option」を選択します。

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  1. 「Change layout」を選択します。

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  1. 「Japanese keyboard」を選択します。
  2. 「OK」を選択します。

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  1. 左のメニューから「Language」を選択します。
  2. 「Administrative language settings」を選択します。

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  1. Welcome screen and new user accountsで「Copy settings」を選択します。
  2. 「Welcome screen and system accounts」と「New user accounts」にチェックを入れます。
  3. 「OK」を選択します。
  4. 再起動を求められますが「Later」を選択します。

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  1. Language for non-Unicode programsで「Change system locale」を選択します。
  2. Current system localeで「Japanese(Japan)」を選択します。
  3. 「OK」を選択します。
  4. 再起動を求められますので「Restart now」を選択します。

4.時刻とリージョン変更

Windows で使用する時刻とリージョンを日本に変更します。


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  1. 左のメニューから「Date & time」を選択します。
  2. Time zoneで「(UTC+09:00)Osaka,Sapporo,Tokyo」を選択します。

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  1. 左のメニューから「Region」を選択します。
  2. Country or regionを「Japan」に変更します。
  3. Current formatを「Japanese」に変更します。
  4. ここまで終われば言語パックのインストール完了まで待ちます。

5.Windows Update

最新のWindows Updateを適用します。


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  1. 対象のVMに接続します。
  2. 「スタート」>「設定」を選択します。
  3. 「更新とセキュリティ」を選択します。

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  1. 「更新プログラムのチェック」を選択します。

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  1. 更新プログラムのダウンロードが始まります。
  2. ダウンロード完了まで待ちます。
  3. その間に「ローカル管理者のパスワードを無制限にする」を行っていてもいいです。

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  1. ダウンロードが完了したことを確認します。
  2. 「今すぐ再起動する」を選択します。

6.ローカル管理者のパスワードを無制限にする

Windows Serverの場合、デフォルトではローカル管理者のパスワードの有効期限が無制限に設定されていないため、これを無制限に変更します。

※クライアントOSの場合、デフォルトではローカル管理者のパスワードの有効期限が無制限に設定されています。


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  1. サーバーマネージャーを開きます。
  2. 右上の「ツール」を選択します。
  3. 「コンピューターの管理」を選択します。

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  1. 「ローカルユーザーとグループ」>「ユーザー」を選択します。
  2. ローカル管理者のアカウントを選択します。

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  1. 「パスワードを無期限にする」にチェックを入れます。
  2. 「OK」を選択します。
  3. 以上で作業は終了です。

まとめ、所感

Azure上でWindows VMを作成した際には、最初に行うべき最低限の設定を以下にまとめました。

これらの設定を行うことで、その後にWindows Serverの機能追加やミドルウェアのインストールをスムーズに行うことが可能となります。